須崎市公共下水道施設等運営事業
事業内容
須崎市公共下水道施設等運営事業は、下水道では国内2例目となるコンセッション事業として注目されておりますが、より特徴的なポイントは公共下水道周辺のインフラ管理を組み合わせたバンドリング型事業という点にあります。
バンドリング型事業とは下図に示すよう、公共下水道施設、漁業集落排水処理施設、クリーンセンター等の各種施設についてコンセッション、包括委託(性能発注)、仕様委託を組み合わせることによって民間の創意工夫を発揮しやすくし、効率的な事業運営を可能とする方式です。
当社は下水道利用料金(コンセッション)とサービス対価(包括委託及び仕様発注)を収入源として、19.5年間の事業運営を行います。 なお、下水道管渠を含むコンセッションは国内初の事業となります。
須崎市は平成22年度に過疎市町村に指定され、少子高齢化、人口減少が公共インフラ管理における大きな課題となっています。そこで市は下水道の全体計画の見直し、下水道革新的技術実証事業 (B-DASH)を活用した終末処理場のダウンサイジング事業等を行い、経営改善に取組んでおります。
本事業はさらなる経営改善に向けた抜本的な取組みであり、同様の問題を抱える地方公共団体にとって、先導的モデルになるものと考えます。
事業計画
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報告書類
運転管理状況
・運転管理データ8月パートナー会議議事録
過去のパートナー会議議事録
・令和2年度・令和3年度パートナー会議議事録※なお、PDFファイルをご利用するには、「Acrobat Reader」が必要です。
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実施契約の期間
令和2年4月1日~令和21年9月30日
クリンパートナーズ須崎による解決策
① バンドリングによる公共サービスの維持管理(O&M)効率化
下水道と他のインフラ事業(漁業集落排水事業、クリーンセンター横波)等の維持管理を統合して民間事業者が行うことで、事業の効率性・生産性を向上し、持続的な公共サービスの提供を実現します。また、民間のノウハウを導入し、地域の企業・人材の育成、リスク対応力の向上を目指します。
AIやIoT、ロボティクスの技術を導入し、維持管理の品質向上と付加価値の創造等に努めます。維持管理情報の官民共有と市民への適時公開を確保します。
(注)バンドリング:複数のインフラ管理を一括して実施することで事業性の向上を目指す運営手法
② 施設の老朽化対策:リスク管理に基づく重点管理と新技術導入
市内の下水道インフラは、老朽化が進み道路陥没等のリスクが高まっています。これに対し、最新のデジタル技術を活用し低コストでの調査点検・重点的なリスク把握と更新計画の策定を実施します。
近年、ドローンを活用した下水道管路の調査点検や、IoTセンサーシステムによる下水道水位観測等が開発されています。クリンパートナーズ須崎はこれらの新技術を積極的に導入し、維持管理の品質向上を目指すと同時に技術の進歩に貢献してまいります。
③ 地域に根差したインフラ経営:環境保全・地域活性化事業
クリンパートナーズ須崎は地元企業を含む5社の共同出資により設立されました。地元重視を経営の基本方針とし、須崎市の美しい環境を守りつつ、豊かな資源を活用した地域活性化に取り組んでまいります。
このため、下水道事業・その他インフラ事業のPRに努め、市民のご理解を得ることに努め、これによりサービスの拡大や新たな収益事業を創出し、インフラ事業の経営改善を目指します。